読了感想
年末中に読み終わった小林多喜二の「蟹工船」
暗い…ひたすらに暗いです
延々と労働者の悲惨な労働状態が描かれ死んで行く者もあり、
死にたくない思いに震えながら何も出来ない自分達の無力さとかもうね
代表で立ち上がって連行されてしまった人たちはどうなったんだろう
もういつ監督がみんなに叩きのめされるのか期待してたのだけど
結局職を追われた位でどうにもスッキリした終わりじゃなかった。
そんな気分のまま 買ってきた「海と毒薬」を読む気にもなれず
- 作者: 田山花袋
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1952/03/18
- メディア: 文庫
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女弟子芳子の不義理と恋人田中の煮え切らない態度に嫌な気もしたんだけど
主人公のへたれっぷりにもイラついたw
そんなに後悔するならいい格好しないで手出しとけよ!って
芳子のモデルとされた岡田美知代という人を調べると、この本によって結構大変だったみたい
実際彼女は本書のような性質ではなかったらしいけど、世間は本の人物像を信じてて職もなかなかつけず苦労したようです
意趣返しの本も出版したみたいだけど…何か(本)出したもん勝ち?